ミックス犬に起こりやすい病気
基本的にミックス犬(ハーフ犬)は、純血種それぞれの欠点を補うような考え方で交配しています。しかし生き物ですので全く病気にならない訳ではありません。成長時の予想サイズによっても起こりやすい病気は異なりますので、予想される病気についてを紹介していきたいと思います。
予めどんな病気になる可能性が高いかを知ることで、予防できることはあるはずです。大切な家族を健康に育てることも飼い主の責任です。
成長期(0歳から1歳)にかかる恐れの高い病気
外耳炎
【耳の垂れているミックス犬、耳の中に毛の生えているミックス犬】
日頃から耳の様子を観察し、赤み・かゆみ・においが強い・耳垢が多い場合は、早めに獣医師等にご相談ください。家庭でのケアは悪化させることがあるので獣医師等の指導のもと行ってください。また、カロリーオーバーの場合にも出やすい場合があります。順調に成長して問題ないようであれば、ローカロリーのフードに切り替えたり、おやつをあげすぎていないか?運動量などを見直すことをオススメします。
皮膚炎
【毛の短いタイプのミックス犬】
日頃から皮膚を清潔に保つためには、こまめなブラッシングやシャンプーを心がけましょう。わんちゃんの皮膚はデリケートなので、皮膚を傷つけないようにやさしく行ってください。シャンプーはすすぎ残しのないよう、十分気をつけましょう。かゆみ・赤みが出た場合は、早めに獣医師等にご相談ください。
下痢
【あらゆるタイプのミックス、幼犬】
受け取り後すぐに起こるものは、環境の変化によるストレスが多くを占めます。おなかにいる虫が活発に動き出し悪さをして血便が起こる場合もあります。また、食べすぎ、冷えなど下痢は軟便や水溶性、血が混じるものまで状態は様々です。
その状態がどのようなものか獣医師に伝える必要があるため、「いつ頃から、どのような便か、食事や水は摂取できているか、いつもの調子と比べてどうか」など、家族の注意深い観察が必要となります。
急性の下痢や脱水症状、幼齢期の場合は、状態が急激に悪化することがあるため、早めに獣医師等にご相談ください。
成犬期にかかる恐れの高い病気
皮膚疾患
【短毛のミックス、毛量の多いタイプのミックスなど】
日頃から皮膚を清潔に保つためには、こまめなブラッシングやシャンプーを心がけましょう。わんちゃんの皮膚はデリケートなので、皮膚を傷つけないようにやさしく行ってください。シャンプーはすすぎ残しのないよう、十分気をつけましょう。かゆみ・赤みが出た場合は、早めに獣医師にご相談ください。
外耳炎
【耳の垂れているミックスなど】
日頃から耳の様子を観察し、赤み・かゆみ・においが強い・耳垢が多い場合は、早めに当店、又は獣医師にご相談ください。家庭でのケアは悪化させることがあるので獣医師の指導のもと行ってください。
白内障ほか目の疾患
【老犬のミックスなど】
白内障は目の水晶体の一部ないしは全体が白くにごる病気です。進行すると視力が低下し、失明に至ることもあります。原因は外傷、糖尿病、中毒などがあります。症状が出た場合には早めに獣医師にご相談ください。治療は、点眼や食事療法が多いようです。
股関節形成不全
【肥満気・足が細い・フローリングですべる・運動不足のミックス】
股関節の発育がうまくいかないために、成長するにつれて股関節の変形や炎症が進行し、股関節の緩みや亜脱臼が起こる病気です。遺伝的な要素と環境的な要素が大きいとされています。環境的な要素では、運動不足、過剰な栄養を与える事から起こります。
その他
生活スタイル、運動量、フードの種類、飼育環境により起こりうる病気は様々です。栄養失調や真夏での散歩など愛情不足は問題ですが、近頃の飼い主さんはおおむね愛情過剰傾向にあります。運動量のわりに、必要以上におやつやフードを与えたり、人間同様に夏は涼しく、冬は暖かくといったとても快適空間で過ごすミックス犬も多いはずです。
何でも要求することを与えるのではなく、ある程度家族の中で決まりをつくり過ごすように心がけることが、健康に長生きできる一番の方法だと思います。