ミックス犬のしつけ
まずは子犬を迎えたら、たくさん構って遊んであげることです。遊びを通じて家族間のルールを教えることから始まります。
●基本はよくできたら大いに褒めてごほうびを。
※ごほうびとは、おやつとは限りません。その子にとって大好きなことがごほうびに値しますので、飼い主と遊ぶ・ボール・数粒のドッグフードなど。
●いけないときは一言「だめ」「嫌」、もしくは無視をする(相手にしない)こと。
●むやみに騒いだり注意の言葉を連呼しても勘違いして逆効果です。
これらを知っていると子犬を迎えてからの育て方、付き合い方がおおよそイメージが沸くでしょう。また、お子様のいる家族の方は分かりやすいと思いますが、子どもを育てていくのと同じ気持ちです。
子犬の社会化期を知って上手にしつける
例えば生後4ヶ月間は歯が生え変わるまで甘噛みがあります。これは兄弟犬同士で前足や口で相手を呼んだりちょっかいをかけたりしていたためでどんな犬にも見られます。小型犬のミックスの場合は力が強いので気にならずに問題視しない飼い主さんもいますが、成長してから他人にしても困ります。
もしも甘噛みをしてきたら、噛まれた手や足をさっと隠してちょっかいをかけてきても相手にしないでください。また、いつもと違う声色や強い口調で一言「ダメ!!」「痛い」と嫌がっていることを伝えます。マズルコントロールといった方法もありますが、基本的にはこれを家族内のルールにしてしまえば次第になくなります。
嫌がっていることが分かり、噛むのをやめて甘えてきたらすぐに褒めてなでてあげましょう。こうすることで「やっぱりいけなかったんだ」と認識できます。いけない方法は、だめ、痛いを連呼したり騒ぐことです。言葉は分かりませんので子犬からみたら「楽しそう、喜んでいる」と勘違いしてしつけになりません。
トイレのしつけも同様
初めて家に来たときの数ヶ月は主にサークル(ケージ)で育てる場合が多いもの。
たいていの場合、特に促さなくてもベッドとトイレトレーを置いておけば、次第に覚えていきます。
問題は、ケージの外に出て部屋に自由に遊ぶとき。基本はトイレをしたら外に出すようにしますが、月齢が幼いほど我慢ができず回数も多く、メスに比べオスのほうがチョコチョコオシッコヲする子が多く見られます。ですので、叱る前にすぐに掃除のできる部屋だけに限定したり、室内の隅やケージの付近に新聞紙やトイレシートをあらかじめ、しいて置くようにします。
合図はくるくる回り始めたり、クンクンと床のニオイを嗅ぎ始めたとき。
上手にシートの上でできたら基本の【大いに褒める】オーバーリアクションで抱きしめてあげるくらいの気持ちで伝えます。
逆に失敗した場合は、何も言わずにさっさと片付けます。これは食糞をした場合も同じです。「もう!」とつい愚痴をこぼしたくなるのを我慢して、相手にせずさっさと固ず家手しまいましょう。
このようにして、家族の中での自分の位置や服従の基本を覚えて成長して行くのです。
家の中だけではなく外に出て色んな音や人に出会う
興味を引く物に取り囲まれそれを自由に噛んだり、触ったりしながら育った子は成長が早く、好奇心旺盛で知能も高くなります。このような子犬はドンドン自然に学習し発達過程にある神経系に有効な情報を取り込んでいくことになります。
2回目のワクチンが済むまでは足を地面につけてのお散歩はできませんが、下にはおろさず仔犬を抱っこしてあげるのはOK。外に出ていろいろな音を聞かせる・・・先々接触するであろう刺激、例えば子供、配達員、近所の人、獣医、トリマー、テレビ、騒音などをたくさん体験させてください。
犬のサイズによって異なること
小型犬のミックスの場合
上記にあるような【褒めて伸ばす】を基本にして失敗を恐れず楽しく過ごしてください。
逆に特に注意が必要なのは、極小サイズ、ティーカップサイズといわれる小型犬でも成長予想が2kg未満になりそうな場合です。
この子犬の場合は、まずは食事をよく食べ健康に過ごし順調に成長できることを重点においてください。しつけはある程度できれば十分。無理にしつけようとしたり、叱ることでストレスになり、食事を取らなくなったり体調を崩すこともあります。
大型犬のミックスの場合
子犬の時期とはいえ生後3ヶ月でも小型犬の成犬サイズにもなります。でも1歳過ぎまでは精神年齢も幼く、行動も子供と一緒。
やんちゃ盛りでパワフル。遊ぶ時間や運動をたっぷりさせて、ストレス発散させることで無駄吠え予防やいたずら防止にもなります。
但し、子供ですので休息、睡眠も必要です。メリハリのある生活スタイルを心がけます。
また、しつけも小型犬に比べてしっかり入れてあげるように家族で協力してください。成長して体が大きくなってからしつけが入っていないと、近所の方や訪問客などにも迷惑がかかる場合もあります。